理事長
白岩 正明(しらいわまさあき)
1945年(昭和20年)4月
福島県三春町生まれ
認定NPO法人若葉台を設立し、よちよち歩きの法人が皆さんの温かいご支援とご協力によって10年目を迎えることができました。ここに皆さん共に歩んでこられた日々を顧みながらこれからの10年、30年のまちづくりを思い描き力強く歩んでまいりたいと思います。
平成20年11月の設立総会では法人の名前をどうするか検討が加えられました。「いきいき若葉台」などの名前になっていたのですが、平成27年11月にお亡くなりになった設立当時、準備会員だった小原さんから「若葉台を代表するような思い切ったものにしたほうがいい」と言われたのを昨日のように思い出されます。結局、「認定NPO法人若葉台」になったのですが、当初は荷が勝ちすぎているようにも思いましたが、監事を務めていただいた小原さんや太田さんからの力強い応援を受け大事なのは地域ニーズにしっかり向き合うことだということに気づかされました。
設立趣旨書にもあるようにコミュニティづくり取り組む、そのための居場所、拠点を作ることから取り組みました。平成22年には旧清寿司の後を若葉台管理センター(現まちづくりセンター)の好意により借りることができオープンしました。3.11の際には緊急避難所となり、心細さを支える役割も担うことができました。
こうしてその時々の事業拡大には若葉台連合自治会や若葉台住宅管理組合協議会の力強いバックアップがあったことも特筆する必要があります。「親と子のつどいの広場そらまめ」は神奈川県住宅供給公社や若葉台まちづくりセンターからの提言に若葉台連合自治会が子育て関係者を一堂に招き取り組む方向性を確実にしてくださいました。
「多世代交流拠点ひまわり」にあっては若葉台連合自治会と若葉台住宅管理組合協議会が中心となって、空き店舗を借りることから補助金の獲得まで困難な作業をリードしていただきました。こうした先進的な事業にあっては行政の方々の力強いバックアップが必要ですが、旭区の担当部にが親身になって対応していただきました。感謝です。
一つ一つの事業は時代の要請をいち早く把握し、若葉台だからこそ取り組めた先進的な事業展開になりました。オール若葉台の取り組みづくりは他の地域では無理なことのように思えます。住宅管理組合協議会と連合自治会がしっかりしたスクラムを組むことはなかなか難しいことですが、若葉台はそれができる地域になっていたわけです。また、特筆すべき点として若葉台まちづくりセンターが若葉台のまちづくりに積極的にかかわろうとしていることです。住宅を作ってしまえばあとは住民でというのがほぼ当たり前のようになっていますが、若葉台の場合、住宅管理を超えて未来を志向した会議を立ち上げ、住民と共に未来づくりをテーマに協議を進めるということはとてもうれしいことです。
私たち認定NPO法人若葉台も地域住民に寄り添いつつ新たな課題のいくつかに果敢に立ち向かってまいりたいと思います。高齢者支援としてのケアホームやグループホーム、子育て環境の充実としての小児科医の招請、病児保育、障がい者の日中活動の場、特に横浜わかば学園の医療ケアの必要な卒業生の活動の場、障がい者生涯支援センター、大学生向けのシェアハウスや分譲住宅に若い住民を増やす新たな取り組みなど課題は山積しています。こうした課題の解決に向けて地域と共に歩むことを高らかに宣言し、若葉台の輝かしい未来づくりに参画してまいります。認定NPO法人の活動への皆さんの力強い支援に心からの感謝しあいさつといたします。
(認定NPO法人 若葉台 設立10周年 記念誌 より)